平成9年1月2日、島根県沖でロシア船籍タンカー「ナホトカ号」が沈没し、多量の重油が流出しました。石川県にも加賀から能登まで、18市町にわたる海岸に重油が漂着し、ドラム缶にして約11万本もの重油が延べ20万人以上の人員によって回収されました。この回収には、平成8年4月に開設した県民ボランティア情報センターが窓口となり、広く県民に呼びかけた結果、県内外から951件の登録をいただき、延べ97,392人にのぼる多くのボランティアの方々にも参加していただきました。 今回の油流出災害は、石川県はもとより、わが国でもかつて経験のない大災害で、県内でこれほど大規模なボランティア活動が行われたのも初めてでありました。そのため、重油漂着の初期の段階においては、ボランティアの受け入れ体制や作業内容等の周知、コーディネーターの配置などについて、ボランティアと行政との連携や調整が十分であったか、ボランティアの求めに応じた活動先や活動内容等の情報提供が円滑に行われたか、などいくつかの反省すべき点が見受けられました。 そこで、今回の油流出災害を教訓に、災害時においてボランティア活動が迅速かつ効果的に行われるために行政担当者がどのような支援を行うべきかについて、ボランティア団体や関係各位のご意見をいただきマニュアルを作成しました。
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