リーダーズVOICE(8) 石川県内には、数多くのNPOが活動しています。このコーナーでは、県内のNPOのリーダーにインタビューし、特色や現状などをシリーズで紹介しています。今回は、文化を軸としたまちづくり研究に取り組む、NPO法人金沢創造都市フォーラム代表の佐々木雅幸さんにお話をうかがいました。
シンポジウムの開催などを通し、金沢で創造都市の構築を進めていきたい

NPO法人金沢創造都市フォーラム代表 佐々木雅幸さん

◆ まちづくりや都市の発展の可能性を多様な角度から探る

―― 金沢創造都市フォーラムの活動状況を教えてください。

佐々木 文化と産業が両立したまちづくりを進めるため、月1回、勉強会を開いています。現在、メンバーは25人で、福祉や交通、自然などテーマごとに5〜6人ずつのグループに分かれ、さまざまな観点から研究に取り組んでいます。

―― 活動を始めたきっかけは。

佐々木 石川県には素晴らしい伝統文化や自然が数多く残っています。そうしたものに地域住民が誇りを持つとともに全国に発信できたらと思い、平成7年から勉強会をスタートしました。メンバーは、私が金沢大学で長年教べんをとっていたこともあって、大学と大学院での教え子たちが中心です。法人化は今年の4月に。メンバーの中に既にNPO活動に取り組んでいた者もおり、「いしかわ市民活動ネットワーキングセンター」の協力もあって、法人化をスムーズに行えました。

―― 団体名にもあるように「金沢」が主な研究対象のようですね。

佐々木 ええ。金沢は歴史的・文化的個性が強く、市民芸術村や平成16年11月開館予定の金沢21世紀美術館など、市も新たな文化振興に積極的です。そんな金沢の魅力をさらに高めることができたらと考えています。金沢市のふらっとバス(コミュニティバス)導入の効果や白山麓のエコツーリズムの可能性の研究なども手掛けています。

―― 金沢創造都市フォーラム主催のシンポジウムを開催しているそうですね。

佐々木 9月8日に、私たちが主催した初めてのシンポジウムを泉野図書館で開きました。市民の皆さんにまちづくりに対する関心を持ってもらうのがねらいです。さらに11月30日には、県の委託事業として、地場産業振興センター新館で「『創造性』による維持可能な地域づくり―創造の場をつくりだすNPOの挑戦―」をテーマにNPOフォーラムを開催します。地域・都市開発研究の第一人者である滋賀大学学長の宮本憲一先生に基調講演をいただいたり、県内外の有識者を招きパネルディスカッションを行う予定です。

[画像]パネルディスカッションの様子

―― 活動費は、どう捻出されていますか。

佐々木 会員からの年会費(3000円)と、県や市からの委託事業費が活動財源です。

◆ こらからのNPOには「自立」が求められている

―― NPO発展の上で行政とのかかわりが重要な課題だと言われていますが。

佐々木 今後、まちづくりの分野でも、NPOは大きな役割を果たしていけるものと期待しています。福祉や環境などの分野も含め、NPOと行政とのかかわりは今まで以上に深くなっていくことでしょう。だからこそ、NPO法人にとっては「自立」が重要になってくると考えています。行政から言われたことを作業的にこなすのではなく、NPOが積極的にアイデアを出し、自分たちの目標に向かって進んでいくことが、行政との強いパートナーシップを築く第一歩だと思います。

―― 今後の活動の方向性は。

佐々木 これからも年に1回はシンポジウムを開いていきたいですね。開催場所も金沢に限らず奥能登や白山麓など県内各地に広げていければと思っています。さらに今年度中にはホームページも立ち上げる予定で、全国の人たちに金沢や石川の魅力を発信し、市民レベルでのまちづくりへの関心を高めていこうと考えています。

プロフィール

[写真] 佐々木雅幸さん 佐々木雅幸(ささき・まさゆき)

金沢市泉野町在住。石川の文化を生かしたまちづくりを推進するため、平成7年、金沢創造都市フォーラムを設立。今年4月、NPO法人の認証を受ける。フォーラムの代表を務める一方、立命館大学政策科学部で教べんもとっており、京都と金沢を行き来する忙しい毎日を送っている。
元金沢大学経済学部教授。公職多数。
【お問い合わせ】 NPO法人 金沢創造都市フォーラム
金沢市長町1-3-40 「i-ねっと」内 TEL 076(232)6673

【NPOフォーラムのお知らせ】
テーマ 「創造性」による持続可能な地域づくり
―創造の場をつくりだすNPOの挑戦―
日時 11月30日(土)13:30〜17:00
場所 地場産業振興センター新館コンベンションホール

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