リーダーズVOICE(6) 石川県内には数多くのNPOが活動しています。当コーナーでは、県内のNPOのリーダーをインタビューし、特色や現状などをシリーズで紹介します。今回は、子どものための専用電話「チャイルドラインいしかわ」を運営する、子ども夢フォーラム代表の高木眞理子さんにお話をうかがいました。
「子どもたちの気持ちを聴いて、市民全体で支えていきたい」

子ども夢フォーラム代表
高木 眞理子さん

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話に心から耳を傾け、気持ちを聴く

──チャイルドラインとはどのようなものでしょうか。
高木 普通の子ども電話相談と違い、悩みの解決や指導に重点を置くのではなく、ひたすら子どもの話に耳を傾けることにしています。そうすることで、子どもは周囲の人になかなか言えない本当の気持ちが打ち明けやすくなり、心が解放されるのです。
──現在の活動状況を教えてください。
高木 毎週金曜、土曜日の午後4時から10時の間で、子どもたちからかかる電話を受け付けています。また、電話の受け手となるボランティアの研修会を年に2回行っており、現在、登録数は35人ほどです。このほか、子どもに関する講演会などを開催していく予定です。
──チャイルドラインを始めたきっかけは何でしたか。
高木 今の子どもが置かれている状況の厳しさを見ていて、何か自分がサポートできることはないかと思っていました。ちょうどそのころ、東京でチャイルドライン支援センターのセミナーに参加し、「これなら地域の子どもたちと具体的な形でかかわることができる」と感じました。翌月の11年8月、運営母体となる子ども夢フォーラムを設立し、3回ほど試験的にチャイルドラインを実施して、昨年5月から週2回のペースで開けるようになりました。
──子どもたちからは、実にさまざまな内容の電話がかかってくるそうですね。

[写真] チャイルドラインの相談の様子

高木 まず、「誰かに話を聞いてほしい」という思いから電話してくる子がほとんどなので、自分の伝えたいことがはっきりまとまっていない場合が多いですね。たわいもない話で終わることもあれば、30分から1時間近く話し込む子もいます。こちらは一生懸命に話を聴くわけですが、最後に「話せてよかった。すっきりした」と言ってくれたときは、こちらを信頼して話してくれたことに、感謝の気持ちでいっぱいになります。
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法人化で組織を整え、市民が支え合う活動に

──話の聴き役となるボランティアにとっても、貴重な経験となりますね。
高木 皆さんがよくおっしゃるのが、相手の話をただ聴くということの難しさです。しかし、子どもの心を真剣に受け止めようとする中で、逆に子どもから教えられたり、自分を見つめ直す機会になることもあります。
──子どものためだけの活動ではないということですね。
高木 参加したボランティアの中には、教育の道へ進むことを決めた学生さんや自らの子育ての参考になったというお母さんもいて、子どもと一緒に成長させていただいています。子どもが悩む問題の原因は、突き詰めれば社会全体から来ていることを考えれば、チャイルドラインは大人に向けての活動であるとも言えるのです。
──今後の目標はなんですか。
高木 おかげさまで実績もできてきましたので、今後は法人化を考えています。現在は、財源を支援会員の会費に頼っていますが、法人化で事務局の体制を整え、財政の基盤づくりにもつなげたいですね。チャイルドラインは公益性の高い事業ですから、市民全体で活動を支えるNPOという形態にこだわっていくつもりです。
 
高木眞理子さん写真
高木 眞理子さん
(たかぎ・まりこ)
金沢市みどり在住。「子どもは地域の人たちみんなの手で育てていくべきではないか」との思いから、PTAの活動などに積極的に参加。平成11年8月、「チャイルドラインいしかわ」運営のため、子ども夢フォーラムを設立。今年2月には、大人を対象に、講演会と映画上映会を開催した。

【お問い合わせ】 子ども夢フォーラム
金沢市みどり1-180 D6-405 TEL 076(240)0735


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