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| 充実したNPO活動のために ボランティアに期待する役割と現実 |
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貴団体では、ボランティアを
どのように育成しておられますか。 ![]() 「団体内で研修会等を実施」と「事業への参加を通じて学習」がほぼ同数。各団体の活動目的によって、事業参加にある程度専門的な知識や技術が必要な場合とそうでない場合があり、その違いが回答にも現れたと言えそう。一方、「行政や他団体が実施する研修会等を利用」と答えた団体は少ない。研修に関する情報不足も多少関係しているだろうが、やはり人材育成は自らの手でと考えている団体が多いようだ。 |
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貴団体は、活動に参加するボランティアに
何を求めておられますか。 ![]() ボランティアに求めるものについての設問では、「団体のミッションに対する理解」を挙げた団体が最も多かったが、その上で「事業、業務の専門性に対する理解」や「タイムリーなマンパワーの提供」といった項目との複数回答も目立った。事業の目的をよく理解しながら、専門的な仕事を必要な時にこなせる人材。NPOが考えるボランティアのそんな理想像が見えてくる。 |
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ボランティアを活用するための貴団体側における
課題は何だと思われますか。 ![]() 各団体は、ボランティアコーディネーターがおらず、情報発信も十分でない現状を指摘した。活動に精一杯で、外部への働きかけに苦労する姿が見て取れる。 |
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| 特集インタビュー |
![]() 小松市国際交流協会会長 勝木 満子さん |
| 今回のアンケートで、石川のボランティアとNPOのかかわりの現状が浮き彫りとなりました。では、今後、両者はどのような関係を結び、発展させていくべきでしょうか。「ボランティアの活動なくして当協会の存在はない」という小松市国際交流協会の勝木満子会長にアンケートの結果を見ながらご意見をいただきました。 |
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ボランティアの参加を抜きにして活動の維持は考えられない |
| 小松市国際交流協会では、年間を通じて100人ほどの方にボランティアとして参加していただいています。ボランティアは事業の種類ごとに7つの部会に分かれ、それぞれが運営方法やイベントの企画などを考え、自主的に動くことで、活動の中心を担っています。 アンケートの問1、問2で、ボランティアが活動の主力を担う団体が多く、ボランティアの力を不要とする回答がなかった点は、当然の結果だと考えます。NPO活動はボランティアから発展したものですし、ボランティアがいなくては組織として成立しません。 小規模な団体の中には、専従スタッフだけで活動しているところもあると聞きます。しかし、専従スタッフだけの団体は事業に発展性がありません。特定の人間がいなくなるとせっかく始めた活動が停止してしまったり、十分なサービスを維持できなくなることも考えられます。 かといって、ボランティアだけ集まっても、意味はありません。同じ目的意識を持ったボランティアスタッフを中心にしながらも、活動の要点を縁の下で専従スタッフが支えることで、初めて団体としてまとまった活動ができるのです。 そのためにも、ボランティアは定期的に募集する必要があります。問3を見ると、皆さんその必要性を感じてらっしゃるようですね。当協会でも広報担当の部会を置いて、会報やホームページなどで参加を呼びかけているのですが、まだまだ口コミや会員の紹介によるボランティア確保が多いのが現状です。これからも、より効果的な情報発信を模索していく必要があるでしょう。 |
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| ボランティアが活動を続けるためにはNPO側のサポートがかかせない。 | |
| 問4では、大半がボランティアを「活用できている」と答えていますが、「活用」の仕方にはそれぞれ違いがあるのではないでしょうか。ただ仕事を与えているだけの団体は、ボランティアとのつながりは、その場、その時限りで、なかなか後が続かないのではありませんか。それよりも、個人の自主性を重んじて仕事を任せた方が、活動後に本人の満足感につながり、続けて活動に参加する原動力になると思います。 また、ボランティアに余計な負担をかけるのも、活動の継続を妨げます。交通費などは団体側で支払って、安心して参加できる環境づくりをするべきです。問5では、研修をしている団体としていない団体が半々程度ですが、専門的な知識や技術が要求される事業なら、費用を団体側が負担した上で、積極的に研修を開催して、ボランティアのスキルアップを図る必要があるでしょう。 問6の結果は意外でした。一番多かった「団体のミッションに対する理解」は、もちろんNPO活動の前提として必要なことです。しかし、団体が大きくなると、「組織的活動であることの理解」が欠かせません。ボランティアが組織の方針を守らなければ、活動の方向性がバラバラになってしまうからです。ボランティアの自主性も、団体の目指す活動の枠内で発揮されてこそ意味があるのです。この回答が少なかったのは、県内にはしっかりとした組織を持ったNPOがまだそれほどない、という事実を示しているように思います。 |
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| 活動の窓口を用意してより多くの市民が参加するきっかけに | |
| 問7からは、石川だけでなく、日本のNPO活動全体が抱えている問題が見える気がします。ボランティア活動に興味のある人がいても、そのためにどこに行けばいいのかという情報が届いていないんです。ボランティアをやりたい人が、自分が望む活動をしている団体にたどりつくための窓口となる機関が必要です。現在、小松市内の複数のNPO団体が連絡会を組織して、そこでボランティアとNPOの橋渡しをしようと動き出しています。県をはじめとする行政にも、そういった面での助力を期待したいですね。 高齢社会を迎え、これからのボランティア活動には若者の力ばかりでなく、老人の知恵や経験も十分に生かせるシステムや場ができれば素晴らしいと思います。そうすれば、ボランティア人口は今後も増えていくことでしょう。NPO団体がボランティアを生かし、支える原動力となり、組織として機能させていくことが、行政では手の回らない人的サービスを向上すると同時に、より多くの市民にボランティア精神を根付かせるきっかけとなるのではないでしょうか。 |
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| 勝木 満子 (かつき・みつこ) | ||
| 小松市国際交流協会会長。小松市国際交流協会は、小松の国際化の進展に伴い、国際交流を担う任意団体が必要となったことから、平成5年に設立。現在、個人会員約400名と約80の団体会員を抱える。国際理解のための各種イベントの開催、ホームステイの受け入れ、日本語・外国語教室の実施といった事業を通じて、市民レベルの国際交流活動を続けている。 |