リーダーズVOICE Vol.4
石川県内には数多くのNPOが活動しています。 当コーナーでは、県内のNPOのリーダーをシリーズでインタビューし、運営上の特色や現状などについて紹介します。 今回は、精神障害者の小規模作業所や家族会の支援に取り組む、コスモスの会代表、坂東笑子さんにお話をうかがいました。
「肩の力を抜き、楽しみながらボランティアに取り組むのが活動の基本」

コスモスの会代表
板東 笑子さん

[画像] バザーの様子

昨年7月に、珠洲市の正院町公民館で開かれたバザー。
近辺の人たちが大勢集まりにぎわった。

■
他団体との活動の機会も 頻繁に設ける
──コスモスの会では、どういう活動をしていますか。
坂東  珠洲市にある小規模作業所「ワークショップすず」で働く精神障害者と、その家族で構成される「むつみ会」を支援させていただいています。
──現在の会員数は。
坂東 女性を中心に60人います。会には、40代から70代の幅広い年齢層のメンバーが集まり、珠洲市と隣の内浦町の人も参加しています。
──いつ、会を結成したのですか。
坂東 平成8年4月です。能登北部保健福祉センター珠洲地域センターが開いた「ボランティア活動をめざす会」に参加した平成6、 7年度のメンタルヘルスボランティア講座の修了者19人で発足しました。
──具体的にどのような支援を。
坂東 年に数回、ワークショップすずや公民館などでのイベントに併せてバザーを開催し、その売り上げ金を寄付しています。 ふきんや帽子、リュックサックといった会員や作業所のメンバーの手作りの品を販売してるんですよ。 売り上げ金の一部は、日ごろの活動資金にもなっています。今年からは、将来の出費に備えてコスモス基金という名称で、積み立ても始めました。 そのほかに、月に一度、お茶会を企画し、精神障害者の人たちとの触れ合いも大事にしています。
──県内ではメンタルヘルスボランティア団体同士の交流が盛んだそうですが。
坂東 ええ。他の団体や障害者の方と合同で、リンゴ狩りやバーベキューに出掛け、意見交換や情報交換の場を設けました。 今年の10月には、石川県メンタルヘルスボランティア連絡協議会も結成される予定で、今まで以上に交流がスムーズになっていきそうです。


■
会員の共感が活動の原動力に
──会が抱えている課題は。
坂東  会員のみんながいろいろな方面に忙しく、会合を開きたいと思っても、すぐに多くの人が集まれない点ですね。バザーの予定ひとつとっても、即決できません。
──家族の協力も欠かせないでしょう。
坂東 協力とまではいかなくても、やはり、家族の理解は必要になってきます。 私の場合は、主人がボランティアに理解を示してくれるので本当に助かっています。 苦労する点も少なからずありますが、小規模作業所のメンバーをはじめ、だれかの役に立っているということが、私たちにとって大きな励みになっていますね。
──会としての今後の目標をお聞かせください。
坂東 そうですね、特別大きなことをしたいとは思っていません。 以前はメンタルヘルスボランティア講座を修了した人だけが会員となっていましたが、この会の趣旨に共感してくだされば、だれでも入会できるように4年前に規約を改めてから、多くの人が参加してくれています。 奥能登でも、精神障害者への理解が深まっていることが分かり、とてもうれしく感じています。 これからも、会員のみんなと肩の力を抜いて、楽しく取り組める会の運営を心掛けていきたいと思っています。これが、活動を長く続けていく秘けつでしょうか。
──ありがとうございました。

 
坂東笑子さんの写真
■坂東 笑子さん(ばんどう えみこ)
珠洲市上戸町在住。地区の婦人会会長や健康づくり推進委員などを務めた。平成6年、能登北部保健福祉センター珠洲地域センターが開いたメンタルヘルスボランティア講座を受講。平成8年4月のコスモスの会の発足当初から、会長を務めている。

【お問い合わせ】
コスモスの会
珠洲市上戸町北方7-132-1 TEL 0768(82)1470

表紙にもどる