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| 自主財源の確保が安定した活動への近道 |
| (特)自立生活センター ハートいしかわ<金沢市> 理事 須戸 哲(すど さとし) |
| 前回、前々回と、助成金の獲得に焦点を当ててきました。今回は、安定した活動を続けていく上で最も大切な、自主財源の確保について考えてみます。 前にも述べた通り、活動資金として最低限必要なものは、自分たちで賄うということが原則です。会費や寄付を募ることは大前提ですが、それ以外にどんな方法があるでしょうか。 最もポピュラーなのは、バザーの開催です。しかし、最近は保育所や公民館など、どこでもバザーを行っていて、新鮮味に欠けます。私が活動している団体では、バザーの主催は行っていません。障害のある人への日常的な介助サービスに忙しく、人手が足りないことと、かかる手間と収益が見合わないとの判断からです。確かにバザーには、単に収益をあげるだけでなく、活動を紹介し理解してもらうという効果 があります。しかし、私たちは団体の広報や理解度を高める作業に別途、取り組んでいるので、バザーはしないという判断をしています。こうしたことは、それぞれの団体の事情を考慮して判断すればよいと思います。 物品の販売も自主財源確保の有効な手段として挙げられます。ポスターや飲食物などが多いようですが、市民活動団体が資金獲得のために販売する商品として、ふさわしいものを選ぶ必要があります。また、福祉系団体によくある、義理買いといった状況を作り出さないよう気をつけなければなりません。最悪の場合、市民から避けて通 られるようになってしまいます。そのほか、コンサートや講演会、市民講座の開催などが考えられますが、自分たちの団体が、本来行うべき活動に支障をきたすほどの準備が必要な場合は、十分に検討してから取り組むべきです。 最後にまとめとなりますが、市民活動は、活発になればなるほど、多くの資金を必要とします。それ故、資金を得る方法を考えなければならないのですが、資金獲得に思案を巡らすことが恒常的に続くと、本来の志を忘れて、行政や関係団体に助成金を求める活動に終始するという状況に陥りかねません。 私はよく、相談に来られた方に「社会に必要とされる活動をきちんと続けていくなら、お金は後から付いてきます」と話します。これは、22年間市民活動に参加している経験から言えることです。私が運営委員をしている団体は、年間予算1000万円以上で活動を続けていますが、まだ任意団体です。それでも活動が20年以上も続くのは、社会に必要とされているからだと思います。 安定した財政基盤を築くのは、安定した活動を維持していくためです。「まずは活動ありき」ということを、忘れないでください。 |